まとめ連合

女子高生の胸元にやさしく触れる専属のピアノ講師



彼は千紗の胸元にするするっと、何気ない、慣れた夫婦の夫が妻の身体に触れるかのようにして手を滑らせた。

彼は彼女の胸元を掴み、指先に乳首を押し当てる。

やがて2本の指でそれをつまんで、少し持ち上げてようにして、咄嗟の事に身を硬くしていた千紗の反応を待った。


ーーー

水曜日の最終ターム、16:30からの回は塚崎の回と決まっていた。

彼は千紗の専任講師で、期末の試験まではこの時間を彼女の為に割り当てている。

千紗としては水曜日、大学の講義としては午前中だけの予定しかないため、水曜日の最終時間まで拘束されることは本意では無かった。

ただ、塚崎の指導力は校内でも評判であった。
だから、その彼の時間を確保できたことは試験突破への大きな手助けになると自分自身を納得させていた。


「あのー…」


千紗は前回の指導と同様に課題曲の譜面を開き、彼の指示を待った。

右斜め後ろに首を曲げ、視線に捉える。
前回は「初めから〜」とだけ指示され、後は何点かのコメントが出ただけ。

2回目の今日は、より詳細な、的確な指示を貰えるものと想像をしていた。

「前と同じようにーー」


塚崎がつっけんとした口調で言葉を発した。
そして、譜面に指先を当てて、

「ここを気をつけて…」


と加える。
千紗は言われた通り、目の前の譜面に向き直り、息を吸って居住まいを正し、鍵盤に手を当てて弾き始めた。


「うん….」


「うん…」


後ろで、塚崎が何度か頷いている声が聞こえた。
そして千紗は彼が自分自身の演奏をそれほど悪くは無いものと理解していると感じ、納得した。


それでも、途中で指を止め、指示を仰ぐ。
彼はその度に短くコメントを出した。

それは前回に比べ、とても的確でスマートな指摘だと千紗は思った。


「じゃあ….」


塚崎は言葉を区切り、演奏をやめさせる。
そして、右手を譜面、鍵盤に置き、指示を出した。

その後は千紗にこの部分をどう考えているか、など質問をする。

「え…えー..」


千紗は与えられた課題に対して緊張感を持ちながら必死で考えた。
そして幾つかのポイントを整理し、回答として提示しようと思った時、それは起きた。


「難しいかな…?」


塚崎は、千紗の肩に触れた。

彼女は一瞬、びくっと反応し、そして狼狽えた。
これまで塚崎から、いや他の講師からも身体に触れられた事は無い。

一体どう言うことか、と頭の中が混乱し、それを整理しようと思っていた矢先、

「じゃあ…こう言う風に考えて?」


彼は何も無いかのように、何もしていないかのように軽く言葉を加えると、千紗の肩に置いた手をさらに動かせる。

胸元にするするっと侵入し、シャツの胸元、胸の谷間の上部に手のひらを当てた。

「っ….!.」


驚き、振り返ろうとする千紗を、柄崎の言葉が制した。

「前を向いて..しっかり、考えて?」


塚崎はむにむにと指先をブラの中に滑らせていく。

Bカップの千紗の乳房は彼の手のひらの中にあり、彼の手のひらが2度、3度、収縮した。


「…..」


千紗はただ身体を硬くして、自らの身に降りかかったこの出来事が一体どう言う事によるものかを必死で考えていた。


「…..あ…あの..」

「それは….」


千紗は自分自身の頭の中が訳が分からないままで、混乱し、狼狽えた。

だが、塚崎から与えられた課題に対してあくまでも答えようと努める。

(やだ…)

(一体….)


その時点でも、彼の突然の行為がピアノの指導に何らかの意味を持っているものでは無いかの、なんても考えていた。


ーーそうでなければーー

この唐突な行為に理由づけが出来ない。

最近は学内、学校側の職員と学生の間、学生同士でさえ厳しく指示されているセクシャルハラスメント。

その行為自身と、今自らに降りかかっているこの状況との結びつけが困難、いや千紗には出来なかった。


「そうですね…」


千紗はこほんっと咳をし、出来るだけ平静さを装って質問に答えた。

緊張で息が粗くなるのを抑えてゆっくり、ゆっくりと鼻で呼吸し、奥歯に力を入れる。


だが落ち着け、落ち着け、と思ってはいても心臓はこれ以上無いくらいに鼓動し、自らの胸を揉みしだいしている塚崎の手のひらに伝わるのでは無いかと思った。

「….」

「そうだな…」


塚崎は、やや緊張した面持ちで、千紗の後ろ姿を眺めていた。

そして右手で円を描くようにそれを動かし、中指を少し折り曲げた。

「ん..」


千紗の胸の突起がそこにあたり軽い反発がある。

塚崎はそこをむにむにと、指先の腹で小さく弾いた。

「ん…….っ..」


塚崎の視線の向こう、千紗がびくびくと反応し、小さく呻いていた。


「よし、じゃあ、その感じで…続けて..?」


彼はそのように指示を出し、左手を千紗の肩に置いた。

そして右手をやや引っ込め、千紗の下着やシャツをきちんと、丁寧に直しながら元に戻す。

「そう…そのままね..?」


やがてその左手さえも自らのポケットに収めた塚崎は、これまでの行為など何も無かったかのように振る舞い、指導を続けた。


(先生…..)


千紗は鍵盤を眺めながら、動揺を抑えられないでいた。

そして自らの後ろにいる存在が急に恐ろしいものに思えて、奥歯をガタガタと震わせていた。


その日は課題曲だけを弾いた。

千紗は、深々と頭を下げて塚崎に礼を言い、指導を受けたB棟12号室の重いドアを開け、部屋の外に出る。

「ふぅっ..」


改めて1人になると、さっきの塚崎のあの行為が一体どう言う理由によるものだったのかと容易には消化できそうも無い疑問が頭の中を駆け巡った。

好意…?


塚崎の顔が脳裏に浮かび、その輪郭を思う。

何の銘柄かは分からないがツンっと鼻をつく香料の匂い。

ある意味端正な彼の姿を想像したが、指導の際に目に入る彼の左手薬指の指輪、結婚していると言う証を想いそれを打ち消した。


結婚しているーー

その事を考えると、改めてあの時のあの行為の意味が何なのかよく分からなかった。

少しだけ、学生課の方に相談しようなんて事も考えたが、そこまで大事にはしたく無かったし、第一演奏中に胸を揉まれた、なんて事を誰にも相談したくは無かった。


「………」


千紗は何度かさっきまで塚崎と居た部屋の方を振り返り、確かめた。

「……」


それでも何の反応も、彼がドアを勢いよく開けて、「さっきのはごめん」なんて謝罪を口にする事も無く、ドアは閉まったまま。

「ふう…」


千紗は鞄を抱え、足早にその場を去った。

学校の帰りに渋谷によってウインドウショッピングでもしよう、なんて考えていた気持ちは消え去り、兎に角ただ家に帰ろう、そう思った。


ーーー夜

地方都市から出てきて学生マンションで一人暮らししている千紗は、ユニットバスに身を沈め、指先を眺めていた。

長く、細いその指先はここ2、3年で急に骨ばった感じがする。

傍目から見ればピアニストのしなやかな指、と羨ましがられる事もあるその指を千紗は好きでは無かった。

(もっと女の子っぽく…)


バイト先には、ふくよかで肉好きの良い、朗らかな後輩が男子には人気だった。

千紗は自分自身の指先、そしてスレンダーなその身体を眺める。

「ふう…」


決して十人並みの容易では無い千紗の美貌ではあったが、これまで男運には恵まれた方では無い。

交際しても気になる点があり、長続きはせず、最後に付き合ったのは1年前。

コンクールで出会った彼とは4ヶ月付き合って別れた。自然消滅だった。


「シンジ君…」


未だに前彼のことを心の中でそう呼び、思い出す。

「……」


彼はこの部屋に良く泊まった。
共に、このユニットバスにも入ったことがある。。

「んー…」


それを思い出し、喉の下、鎖骨の間に指先を這わす。


「ふ…ぅ…」


指先は千紗の乳房の上をなぞり、そして先端の敏感な部分へ。


「なんでかな…」

「なんで…」


塚崎が自分の胸に触れたこと、そのことを改めて思い出す。

そして彼がこの乳房を揉みしだいたこと。

「ふん…」


彼はこの胸に触れて、予想通りに小さな胸だと思っただろうか、それとも外見よりも意外とボリュームがあると思っただろうか…

そして、乳首に触れた感じは…


千紗はモヤモヤとそんな事を頭の中で考えて、何度か乳首の先端部に触れた。


「こんな…風に…」


塚崎がしたのと同じように、突端部をツンっと捻る。

「っ…ん…」


びくっと身体が反応し、なんだか切ない感覚が伝わってきた。

「……ん…」


再びそこに触れる。


「ぁぁ…」


ただ触れるだけで変に反応する身体をおかしく感じた。
そして、興味深く何度も触れているうちに、頭の中のモヤモヤが一層増してきたような気がした。

「私…」

千紗は下半身に手を伸ばした。

そこには薄い毛が、水面を通してゆらゆらと揺れて見えた。

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