まとめ連合

「太ももを触りたい」同じゼミの子に思わず言ってしまった。翌日、その子はなんだか落ち着かない様子で・・・






(だめだ….やっぱりーー…)





「ごめんっっ!!」



「忘れて、今の」





俺は彼女に対してぺこっと頭を下げると、ちらっとだけその表情を伺うと、あとはくるりっと振り返って猛ダッシュして逃げた。





「あ…あの…ちょっと…」





背中には彼女の声が投げかけられていたが、立ち止まる事も、振り返る事も当時の俺には出来なかった。



次の日、彼女とは大教室で会った。

時間は16:00過ぎ。



いつものように軽く返事して隣に座り、そして昨日、何も無かったかのように授業を受けた。





(ぁぁ…何も無い….)





てっきり絶交されるものかと思っていた彼女の様子が普段と変わりない事に安心する。



そして授業後、





「ゼミ室に行く?」





いつもの軽い感じで文乃に声をかけられて講義棟を出てゼミ室へ。



廊下を歩いている時、何だか互いにぎこちないような気がしないでも無かったが、程なく部屋に到着。



そこには誰もいなく、互いに顔を見合わせ、少し気まずい雰囲気になる。





「誰も、いないね..」



「珍しいね」





途端に昨日の事を思い出し、緊張と不安が頭の中を支配して行く。



ドギマギとし、再び隣にいる文乃の太ももが妙に気になって仕方なくなる。





「ぁぁ…..俺…..」



「帰るね。」





居ても立っても居られない状態になり、じゃ、と片手を文乃にかざしてその場を立ち去る事に。





「待って!」





少し強めに語調で文乃が俺を呼び止めた。





(まずい…)



ドキッとし、恐る恐る文乃の方に向き直す。

そこにいたのは真剣な顔をした文乃。



「な..なに..?」





自分でもおかしいくらいにキョドった状態でそう言い返すのが精一杯。





そんな自分に文乃は次のような事を話した。





「昨日の事はね、もういいの」



「なんか、様子変だったし、無理矢理聞いたのは私だったからーー」





文乃はこほんっと小さな咳をした。



「で…ね」





そしてそこからは少し照れた感じ。



「宮崎君にあんな風に言われて…えとね..」



「なんか妙に意識しちゃって….」





そこまで言うと、文乃は後ろを向いた。





そこからは、俺は彼女の背中を見ながら話を聞いた。





「いいよ….」







「へっ..?」





いいよ、と言う文乃言葉の意味が理解出来なかった。

気の抜けた返事で反応してしまう。





「いいって….?」





そう尋ね返すと文乃は向こうを向いてままで、返事をした。





「太もも….触りたいんでしょ」



文乃の耳と首筋は真っ赤になっていた。

傍目から見ても彼女がひどく緊張して恥ずかしがっている、と言う様子は理解出来る。



「あ…..え…..へ….? 」



「いいの….?」





予想外の事に驚きと嬉しさで変になる。





「う……うん..。但し..」



「きちんとお付き合いするのならね..?」





文乃は真っ赤な顔を半分振り返させてそう言った。その表情はたまらなく可愛らしくて、愛おしくてつい、後ろから抱きしめた。



「文乃….」





それまでほとんど何とも思っていなかった文乃の事が急に特別な存在のように思えていた。

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