まとめ連合

後輩「オトコってなんですか?」後輩のために”オトコ”を教えることになった俺・・・。←こんなのあの方法しかないよなwww

49:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:03:34 ID:zdEeNj.A

男(そのほかにも『性別』とか適当な単語で検索したけど、どれも引っかからない)


男「ごめん。思いっきりほっぺたつねってもらっていい?」

後輩「……つねればいいんですか?」

男「うん、ちょっと目を覚ましたい。頼む」

後輩「それじゃあ……えいっ」

男「……ごめん、全然それだと痛くない。むしろ少し気持ちいい」

後輩「こうですか?」

男「イテテテテテっ! 痛いっ! もういいっ!」

後輩「ご、ごめんなさい。つい本気でやっちゃいました」

男「ヤバイ! 痛いっ! 夢じゃないぞこれ!」

50:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:05:46 ID:zdEeNj.A

男(つまり、男っていう存在がいなくなったことで)

男(性別って概念も消えたってことか?)

男(いや、そもそも実は男なんていなかったんじゃね?)

男(でもそうだとすると、オレはどうなる?)


男「……」

後輩「な、なんで私のす、スカートの部分を見るんですか……?」

男「あっ、ごめん。
  ……悪いけど少し後ろを向いててもらっていい?」

後輩「……? わかりました」

51:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:10:12 ID:zdEeNj.A

男(股間の息子が家出してたらどうしよう、とか思ったけど)

男(そんなことはなかった)


男「もういいよ。大丈夫だった」

後輩「なにが大丈夫だったんですか?」

男「まあ気にしないで」


男(……って、安心してる場合じゃないっ!)

男(もし本当に人類から男が消えた、としたらどうなる?)

男(『ウハウハハーレム王国』が建設できるってことか?)

男(ハーレム……つまり、男がいない)


男「……男がいなかったら、赤ちゃんってどうやって生まれるの?」

後輩「へ?」

52:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:13:44 ID:zdEeNj.A

男「だって、女だけだったらセックスなんてできないし……」

後輩「な、なんでそんなことを私に聞くんですか……!?」


男(しまった。つい思ったことをそのまま口にしてしまった)

男(案の定、シャイな後輩は顔を真っ赤にしてしまった)

男(でも……顔を赤くするってことは、そういう行為があるってことだよな)


男「とりあえず検索してみるか」

後輩「……」


男(こっちはきちんと出てきたな)

男(なになに)

男(…………)

53:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:16:46 ID:zdEeNj.A

男(わかったことを簡単に要約するとこうなる)

男(この世界に『男』はいない。いるのは『女』だけ )

男(いや、性別が存在しない以上『女』というのもちがうか)

男(少し歴史についても調べた)

男(歴史上の人間は、みんな女にかわっていた)

男(では、どうやって人類は繁殖できたのかというと……)

男(よくわからないけど、『受け』とか『攻め』的な遺伝子?)

男(それが『男』と『女』っていう性別の変わりみたいな?)

男(なんかよくわからないけど、この世界でもセックスという行為はある)

男(そして妊娠する確率はだいぶ減っているみたい……人口が少なくなっている)

男(もちろん、オレが調べた記事が真っ赤な嘘だという可能性はある)

54:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:27:22 ID:zdEeNj.A

男(これじゃあ、世界から男が消えたとかそういうことじゃなくて……)

男(世界の秩序そのものが、変わってしまったみたいじゃないか)

男(そんなことってあるか……?)



男「なあ……」

後輩「はい」

男「朝起きたら世界がおかしくなってる、なんてことあるかな?」

後輩「ないと思いますけど……」

男「そうだよな。普通ないよな」

後輩「どうしてそんなことを……?」

男「……今から少し、突拍子もないことを言っていい?」

後輩「突拍子もないこと?」

55:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:53:43 ID:zdEeNj.A

男「さっき男ってものについて話したよね?」

後輩「はい。結局オトコってなんなんですか?」

男「えっと……人間」

後輩「人間? 外国人とかそういう感じのものですか?」

男「近い、かなあ? なんていうか、ちょっとからだの部分がちがうんだよ」

後輩「からだの部分がちがう……」

男「そう、オレの胸を見てくれ」

後輩「は、はい……」

男「レミちゃんとちがって真っ平らだろ?」

後輩「……」


男(なぜだろう、またもやレミちゃんは顔を真っ赤にしている)

男(ていうかこれは、普通にセクハラ発言だったか?)

57:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:56:21 ID:zdEeNj.A

後輩「その……胸がないのが……オトコなんですか?」

男「そうそう」

後輩「でも、胸のない人なんていくらでもいますよ?」

男「あー……ちがいはほかにもあるんだ。ただ、それはちょっとね」


男(さすがにここで、『パオーン』とかやる勇気はないしな)

男(ていうか普通に犯罪だ)


男「それで、オレがなにを言いたいのかっていうと。
  世界がおかしくなっちゃったんじゃないのかなあってことなんだ」

後輩「……どういうことですか?」

男「だから、本当は男って存在がいなきゃダメなんだ」

後輩「はあ……」

男「ついでに言うと、オレも男なんだ」

後輩「……」

58:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/05(水) 23:57:42 ID:zdEeNj.A

男(とにかくオレは時間をかけて、男というものについて)

男(そしてオレの知っているはずの世界が、あまりに変わってしまったことを説明した)


後輩「その……なんとなく、わかりました」

男「無理に信じてくれとは言わない。
  もしかしたら、おかしいのはオレのほうかもしれないし」

後輩「……正直、私には難しすぎてよくわかりませんでした」

男「オレ、説明下手だからね。理解できないのはそのせいだよ」

後輩「……でも、先輩はこんなことで嘘をつかないとは思います」

男「……信じてくれるの?」

後輩「はい。むしろ……」

男「ん?」

59:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/06(木) 00:03:54 ID:c4izqs/E

後輩「そういう話をしてくれたってことは、少しは私も信頼されてるのかなって思って。
   ちょっと、嬉しかったです」

男「まあ、その……そうだな」


男(この子が今のところ、オレの知ってる連中の中では一番変化がないからな)


後輩「でも、仮に本当に先輩の言っているとおりだとして、どうするんですか?」

男「どうするって、なにが?」

後輩「先輩の言うとおりだとしたら、世界は変わってしまったんですよね?」

男「ああ、そういうことか」



男(たしかにそうだ)

男(女しかいない世界。そんな世界でオレはどうすればいいんだ?)

70:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/06(木) 23:16:13 ID:Qwe7.Lkc




男「お姉さま」

姉「なに? 帰ってきたそうそう、正座なんてしちゃって」

男「…………」

姉「なあに? 言いたいことがあるなら、はっきり言いなさい」

男「今から奇妙なことを聞いてもいい?」

姉「なによ?」

男「名前を教えてくれませんか?」

姉「誰の?」

男「お姉さまのです」

姉「あ、アンタねえ……! どれだけお姉ちゃんにケンカを売れば……!」

男「ちがうんです! 聞いてくださいっ!」

71:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/06(木) 23:25:30 ID:Qwe7.Lkc

姉「……なに?」

男「ひょっとしたら、オレ、記憶喪失になったのかもしれません」

姉「え? 本気で言ってるの?」

男「はい。ほとんど記憶がなくなってしまって……。
  お姉さんの名前を聞けば、なにか思い出せるかも、と思ったんです」

姉「冗談じゃないのね?」

男「はい」

姉「……私の名前は――よ」


男(うわっ! オレの兄ちゃんの名前と一緒だ!)

男(ていうか、なんでそんな男らしい名前のままなんだよ!)

72:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/06(木) 23:35:16 ID:Qwe7.Lkc

姉「なにか思い出せた?」

男「すみません、正直全然思い出せないです」

姉「そんな……病院行ったほうがいいんじゃない?」

男「いえ、実はもう病院には行ってるんです」

姉「そ、そうなの? お医者さんにはなんて言われたの?」

男「そのうち戻るから気にするなって言われました」

姉「そっか……」


男(『そっか』じゃねえよ! どこの世界にそんな無責任なこと言う医者がいるんだ!)

男(まあオレの兄ちゃんもたいがい、アホだったからな)

男(……やっぱりこの人は、兄ちゃんが女化したってことなのかな)

男(にわかには信じられないけど)

73:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/06(木) 23:36:33 ID:Qwe7.Lkc

男(レミちゃんと相談して、とりあえず記憶喪失のふりをすることにした)

男(そして)



男『一度家に戻って状況をおさらいしてみるよ』

後輩『そのほうがいいかもしれませんね』

男『わざわざ話を聞いてくれてありがと。少し気がらくになったよ』

後輩『いえ……あの、もしよかったら、このあと一緒に……』

男『ん?』

後輩『迷惑じゃなかったら……一緒にどこかへ出かけませんか?』

男『そうだなあ。街の様子とかも、なにか変わってるかもしれないしな』

後輩『じゃあ……!』

男『うん。レミちゃんがよかったら一緒に行こうよ』

後輩『はいっ』

74:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/06(木) 23:37:36 ID:Qwe7.Lkc

男(というわけで、家に戻ってきたんだけど)


姉「自分のこともまったく思い出せないの?」

男「はい。そっちもけっこう忘れてて……ボク、どんな人でした?」

姉「いいのっ! あなたは過去の自分のことなんて知らなくていいの!」

男「いやいや、教えてくださいよっ!」

姉「知ればきっと死にたくなるし、お姉ちゃんも言うのがつらいの」

男「は、はあ……」

姉「心細いだろうけど大丈夫! お姉ちゃんはあなたの味方だから!」

男「ありがとうございます……」

姉「敬語はやめてっ。お姉ちゃんとあなたの仲でしょ?」

75:以下、名無しが深夜にお送りします:2014/03/06(木) 23:39:24 ID:Qwe7.Lkc

男「そうだね……ありがとう、お姉ちゃん」

姉「うぅ……」

男「な、なんで泣いてるの?」

姉「だって……最近は口すらきいてくれなかったから……」

男「オレが?」

姉「うん」


男(いったいオレはどんな人間なんだ?)

男(少なくとも、オレと兄ちゃんは仲良かったぞ)

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